電動車椅子の改造不具合修正の備忘録3 【水田秋敏】
H20.11.15

【改造修正の趣旨】改造前回路へ

@並列接続のAとBのリレーが同時作動以外に片方のみが反応して、AとBの整合性が取れなくなる不具合の修正。

 「電動車椅子の改造不具合修正の備忘録2」で同現象の対策を講じたにもかかわらず、やはり現象が出るようです。ということは、原因はリレーの逆起電力ではないようです。計算したよりバッテリーの電圧が弱るのが早く、電圧低下が原因で起こっていると考えるのが自然でしょう。
 そこで、選択肢はいくつかあります。

 選択肢1〜ラチェットリレーの電圧規格を下げてしまう。⇒付随してタイマーも変えなければならず、15000円程度の出費が見込まれる。
 選択肢2〜ラチェットリレーを1つにして他の回路を考える。⇒さらなる電力消費が見込まれる。
 選択肢3〜2つのラチェットリレーの整合性が崩れたときに元に戻すシステムを追加する。⇒本人が操作できる必要性あり。

 選択肢1は出費に見合う結果の保証ができないこと、選択肢3は技術的に私には困難であること、等に鑑みて、選択肢2を選ぶことにしました。
 下はその回路です。電力消費を少しでも下げるため、バックするためのリレーが働かなくなる電圧までバッテリーが弱ったときに電源スイッチを落とす回路を思い切って取り去りました。安全上の問題はないと考えたからです。

A電源操作用のリレー回路のヒューズが飛んだとき、電源操作と操作位置での停止ができなくなる不具合の修正。
 
 対策はずばりその回路でのヒューズ除去です。リスクを考えると特に守るべき部品がない回路です。



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