ホームランの光と影

 巨人ファンが言うのだからいいと思うが、長嶋茂雄には戦略がない。脚でかき乱したりもしないし、心理戦もない。だから、ホームラン選手を集め勝とうとする。人々はあれだけの選手がいるのに、何故勝てないのかと不思議に思う。多くの解説者も例外ではない。
 しかし、彼らのホームランはシーズン約540打席ある内の5〜8%に過ぎない(ひとシーズン135試合、1試合4打席とする)。あるホームランバッター選手が1試合でホームラン1本出す確率は、17.15〜24.92%(管理人計算)である。この数字は高いように思うかもしれないが、ある3割バッター選手が1試合でヒット1本出す確率が41.16%前後(管理人計算)であることを考えると、いかに非効率な方法であるかがわかる。
 したがってホームランが1試合に何本も出ることは理論的に難しいし、試合の勝敗をそれにかけるのは危険だとわかる。
 私がもし監督で勝つことを重視するのなら、FAで取るのはホームランが1本もなくても打率の高い選手を選ぶ。
 でも個人的には。松井・高橋には全打席ホームランを狙ってほしい。せこいヒットは見たくない(@=@)

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