最近ある薬局(医薬分業後の薬局)で、とあるおばあさんが薬をもらうときに、薬剤師ともめていた。途中からだったが、要約すると大体次のことのようなことだと思う。
慢性的に膝が痛いそのおばあさんは、アドフィード(湿布の一種のこと)を今までもらっていた。しかし、そのときは診察時、医師が何も言っていなかったにもかかわらず、湿布の枚数が減っていた。
おばあさんは、「減らすと聞いてないのに、それでは湿布が足らなくなる」と当然訴えていた。
薬剤師は、「先生の処方通りですから」と言っていた。そして、さらに訴える患者から何とか逃れようとしていたようだった。
薬剤師の言うことは正しいようだが、ちょっと違うのではないか。
日本の薬剤師を独立させる医薬分業時、薬の説明と共に医師への密な連絡を患者に公約したのではなかったのか。
仮に、アドフィードの処方枚数が新たに決められていたり、他の理由があるならなおのこと、薬剤師は医師に問い合わせる義務がある。患者ではなく、薬剤師の義務である。
薬を渡すときの形ばかりの説明よりも大切であるのではないか。