一時間画面を見たけど、何もネタが出てこない。
 いわゆる、頭がまっしろというやつである。
 三浦綾子の「氷点」に出てくる主人公は、卒業式の送辞を読む役に抜擢されたが、継母?のイジワルで白紙の送辞ペーパーにすり替えられてしまう。
 送辞の紙を見た瞬間、社会の荒波にいるのは彼女自身だけだと実感させられる。自分を信じた彼女は送辞を始める。
「私たちの前には真っ白の未来がある。自分たちで切り開かなければならない……」と。
 しかし、真っ白の送辞は、少なくとも今日の私にとって真っ白のままである。

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