大容量ハードディスク積み替え
作戦指令:大容量HDDへWindows2000をインストールせよ!
H17.05.03


 今回は、職場のパソコン「IBM、Personal Computer 330 6577-JB5」のハードディスク乗せ替えをやってみた。無論、大容量ハードディスクからOSを立ち上げる。
 記録がてら、ここに記載しておくこととする。
 このパソコンは、インターネットとワード以外は使用していないが、標準のハードデスクが1.7Gという化石のような代物である。あまりにも少ないので、この際、大容量ハードディスクへの積み替えを思いついた。

 今回用意したのは、Seagate 200G 型番:ST3200822A である。
 そもそも、パソコンのBIOSには、その時代により、認識できるハードディスクの最大容量が決まっている。504MB、2GB、7.8GB、32GB、64GB、128GBというように認識最大容量は増えてきて、最新パソコンは2TBへ突入しようとしている。
 今回のパソコンのマザーボードは、2GBが認識最大容量だと思われた。
 ここでの選択肢は、

@ATAコントローラをPCIにさして大容量HDDを認識させる。
ABIOS更新で大容量HDDを認識させる。
BWindows 2000 SP2以上で大容量HDDを認識させる。

@は、今回の6577-JB5が対応していないのでアウト。
Aは、BIOS更新で7.8Gの認識まで成功したが、200Gは程遠い。
BWindows 2000 SP2以上を他のハードディスクに入れ、レジストリの変更により、今回のハードディスクを認識させることはすぐに可能である。しかし、これでは、主体HDDではなくなってしまう。また、大容量を認識しやすいWindowsXPは、積み替えパソコンのCPUやメモリ的にいって無理である。

 そこで、試行錯誤の結果、Windows 2000を大容量ハードディスクにインストールするには、次のような方法を試してみました(他のパソコンにも使えるよう書き方を工夫しました)。

※素人の自己流ですので、試す方は自己責任でお願いします。

  T

余っているハードディスク(最低容量は1.5G)(今回は3.5インチがなかったので、2.5インチHDD IBM DTNA-22110 2.1G)を用意して、物理フォーマット(ローレベルフォーマット)をする。大容量HDDも念のため物理フォーマット(クイック)をする。私が使ったソフトはPOWERMAXである。これは、HDDに残っているMBRやテーブル類を全て消去するためである。いきなりフォーマットではだめで、これはむしろ、有害である。大容量ハードディスクに間違ったMBRが書き込まれて失敗の可能性がある。
 

U

Tで物理フォーマットをしたHDD(大容量でない、以下HDDとする)を、パソコンのプライマリIDEチャンネルのケーブルにマスターとして、大容量HDDをセカンダリIDEチャンネルのマスターとしてつなぐ。その後、HDDへ普通にOSを入れていく(最終的にWindows2000 SP2とする)。ただし、フォーマットはFAT系でする。これは、あとで大容量HDDを認識させやすくするために必要である。普通容量のHDDへOSを入れるこの段階で失敗する場合はパソコン自体が壊れているか、BIOSが対応していません。更新をしてみてください。
 

V

Windows2000 SP2を入れ終わったら、HDDのレジストリを次のように変更する。 『KEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Atapi\Parameters』に、新規にDWORD 値”EnableBigLba”を追加し、値を”1”へ変更して、再起動する。
 
W
今度は大容量HDDをプライマリIDEチャンネルのケーブルにマスターとしてつなぎ、フォーマットする。おそらく、2GB、7.8GB、32GB、64GB、128GBのいずれしか認識しないと思いますが、構わず終了する。
 
X
大容量HDDをセカンダリIDEチャンネルのマスターに、HDDをプライマリDEチャンネルのマスターとしてつないで電源を入れる。セカンダリIDEチャンネルがない場合は、CDドライブを外して大容量HDDをつなぐ。このとき、HDDをスレイブにしておくことを忘れない。
 
Y
マイコンピュータ右クリックの「管理」より入り、「ディスクの管理」で、大容量HDDを認識しているか確認する。(今回の場合は7.8GのパーティションにOSが入っており、他の部分は未使用となる)そして、OSが入っているパーティションを削除して、未使用領域と合わせて新しいパーティションを作り、アクティブにする。この段階でのフォーマットはしなくてよい。
 
Z
大容量HDDをプライマリIDEチャンネルのマスターとしてつなぎ、HDDを取り外して本来の構成として、普通にOSを入れていく。CDドライブを外したときは忘れずに元に戻す。途中でインストールが失敗するときは、もう一方のHDDのUのインストール時と何が違ったか吟味する。一番多いのは、「RESTART」のエラーメッセージですが、この際はいくら続けても失敗します。FIXMBRを施行するか、物理フォーマットをしてやり直してください。また、この一連の作業に他のパソコンを使わなかったか思い出してください。
 

[
OSのインストールに成功したら、デバイスマネージャを整える。
ディスプレイアダプタとシステムボードの競合が起こったら、BIOSレベルで調整する。
エラーチェック機能が起動の後毎回働くようなら、SP2からSP4へアップデートする。
インターネット環境を整える。
ネットワークアダプタが不明でアップデートできないときは、他のパソコンで「パソコン名 仕様」で検索する。また、メーカーホームページのサポートかバックアップCDがあるときは、そこから引き抜く。また、IIのHDDでは自動認識したときは、デバイスマネージャから調べてOSのCDより引き当てる。それでも駄目なときは、カードやUSBのLANアダプタを使用してとりあえずネットにつなげて、後の課題とする。
 

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Congratulation!大容量HDDからOSを走らせることに成功。必要なソフトをインストールしてアップデートする。
 



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