取り替え子

 大江健三郎の同名作品は最新作である。
 おそろしく内容が難解な小説である。
 義理の兄弟である伊丹十三の自殺事件を下敷きにしているように思えたが、そうではないらしい。ないらしい、というのは日本語の文脈が分からないからである。
 芥川賞「飼育」は、戦時中のアメリカ兵捕虜の話でわかりやすかったが、ノーベル賞受賞後の作品はちょっと私はひいてしまう。
 文学というものが精神的機微を描き出すのは分かっているが、それにしても名のある人でなければ三行読めば本を閉じてしまいそうだ。
 ちなみに努力して、10ページしか読めていない。



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