たかが……

 だれでも何かに一生懸命だ。
 それはスポーツかもしれないし、勉強や趣味、子育てかもしれない。
 だけど、「たかが〜」と言う人がいる。例えば学校の試験。
「たかか紙切れで人生がきまるか!」という具合だ。
 この言葉はなにかおかしい。確かに配る紙そのものは、単なる紙でそれ以上でもそれ以下でもないだろう。しかし、その紙切れに書かれた問題を解くために、命がけでやっている人だっている。たかが紙切れではないのだ。
 そんなこと言ってたら。
「たかがボール一個」
「たかが単語」
「たかが鉄のかたまり」
「たかが子供の服」
となってしまう。
 冗談で言うのは全然かまわないが、真摯に「たかが〜」と言うのは慎重でなければならないと思う。
 
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