それでも神聖な雪

 子供のころ空から降ってくる雪を神聖に思いながら口を開けて天を仰ぎ、冷たさを感じたことが無いだろうか?
 先人は雪の結晶を人工的に作ろうとして苦労したのをほとんどの人はご存知だろう。
 清潔な実験室での悪戦苦闘は、その原点に問題点があった。清潔であってはいけないのだ。チリなどの大気中のゴミに水滴がつき、冷やされて放射状に氷結するからだ。
 雪はチリを核にした氷の塊なのだ。
 それは決して清潔ではないが、それでも神聖という感情は衰えない。

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