日本のシャム双生児

 シャム双生児は20万回に1度の頻度の出産で起こると聞いています。
 日本では、ベトナムのベトちゃん、ドクちゃんが有名です。分離手術の後遺症によってベトちゃんの方は寝たきりになってしまったようですが。
 あなたは、日本人の生きているシャム双生児のことを聞いたことがありますか?まずないと思います。彼らはどこへ行ったのでしょうか。
 アメリカではたくさんのシャム双生児が生活し、仕事をしている人たちさえいます。私は今まで多くの写真や絵を見てきましたが、二番目に衝撃的だったのは頭部での癒合。脳の一部を共有しているのです。
 そして、一番衝撃的だったのは、1990年生まれの、外見上は1つの体に首2つのヘンゼル姉妹。右と左はそれぞれ別の人が支配しているのです。しかし、歩くことばかりか自転車に乗ることもできるのだそうです(このタイプで私が知っているのは、東南アジアに1組、南アメリカにもう1組)
 彼女たちについてはかなり調べました。そのなかで一番美しく見えるのが、ライフが取り上げた写真です。彼女たちの幸せを祈らずにはいられません。
 話を戻しますが、日本のシャム双生児はどこへ行ったのでしょうか。
 私の計算によると、本来なら、日本には300組くらいのシャム双生児がいるはずだと考えていますが、噂さえ聞かないのはなぜでしょうか。
 それは日本の出産前検診のレベルが高いことと、死産を隠れ蓑にして闇へすべての子供たちが葬られるからと考えています(本当に生存能力がない子達も多くいます)。死産は間接的にせよ、厚生労働省へ報告され、シャム双生児の発生率の計算に組み込まれていると聞いています。
 日本人のシャム双生児の人権はどう考えたらよいのでしょうか。
 イギリスでは、片方の子の命を守るため、もう片方の子を殺すことを容認する判決が出るほどなのに。




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