食塩つまり塩分を取りすぎると体に良くないという。みんなしっかり理解して指導しているだろうか。そうだからそうなんだ、なんていう理屈は福祉に携わる者にとっては最低である。
食塩はナトリウムイオンを持っている。これが有る程度以上取り込まれると、ナトリウムイオンが細胞から廃棄される目的で血管に取り込まれるようになり、同時に血中ナトリウムイオン濃度を下げようとする目的で水分が血管に取り込まれる。すると、血液の量が少し増えるから、血管に流れる血液は高血圧を示すようになる。それだけだといいのだが、これは血管が裂けたり詰まりやすくなる原因となる。食塩を取りすぎることによる高血圧を腎ナトリウム因子という。
余談だが、血管はアンジオテンシンなどの分泌物によって収縮するが、過度に分泌されると血管が収縮しすぎて高血圧となる。これを血管収縮性因子という。
また、ストレスや喫煙などによる交感神経活動の亢進による血管収縮で高血圧となるのを、交感神経性因子という。