大学の試験で大変困った経験をしたことがある。
罫線しか書いていないB4の紙が2枚も3枚も配られ、
「〜について書け」
とあったのだ。
講義をさぼってないはずなのに、〜の部分の言葉をどうしても聞いたような気がせず、想像さえすることさえできない。だけど、どうしても可はとっておかなくてはならない講義だった。
できるだけ近い単語を頭書きして、知っていることを書いて書いて書き倒す、答案用紙は絶対裏も全部書き、無意味な改行はしない、と意気込んだ。
これで可が取れたときは、おいおい、と思ったけど。
「先生!他の授業と試験問題入れ替わってませんか?」