斜視

 斜視がどういうもの知らない人はほとんどいないだろうが、治療や視力について知っている人は少ない。
 上斜視・外斜視・下斜視・内斜視があるが、明らかに分かる場合と自分で分からない場合がある。まぶたの形と眼球の位置関係だけでは、斜視と分からないこともある。
 少し離した光源を見て、両瞳の中のどの位置に反射があるかを確かめることによって、どの程度の瞳の揺れがあるかを確認できる。ただ、この方法は、眼科に詳しい方にとっては、普遍性がない、と言うだろうが。
 斜視が重いときは、その目は見えていないこともある。片目の世界は立体感がないことは言うまでもない。
 訓練は、良い方の目にアイパッチなどをつけて、斜視側の目で生活することである。かなり、つらいらしいが。
 斜視は眼球についている筋肉を切って縮めたり、付着部を変えたりして手術で直すことはできるが、目の充血や複視といって物が二重に見えてしまう後遺症が残ることが多い。ただ、歳が小さいときに手術した場合は適応力があるので、視力的にもかなり良い結果が出るという。
 後天的な斜視は、眼球についている筋肉の片側の緊張が原因のときもあり、脳卒中、ドラッグ中毒、脳神経麻痺などが起こっていることがあるので、精密検査が必要であると思われる。
 最近目つきがおかしい、という言葉は一理あるわけである。




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