「小説現代」を読んでいたら、介護ロボットの話があった。
完璧で全く同じ介護をするAロボットとBロボットが売り出された。そこへ介護される男の息子が買い物に来る。
同じ介護をするのに、AロボットはBロボットの半額。店員さんによくよく聞いてみると、Aロボットは声かけが乱暴で、Bロボットは親切な声かけをするようだ。
店員さんの制止もむなしく、息子は迷わず安いAロボットを購入する。
男は2年前に奥さんを亡くしていた。それから、息子がずっと男をひとりでみていたが、介護ロボットが来ればもう安心!
息子は男にロボットを紹介し、その場をロボットに任せて去っていった。
ロボットは言った。
「おいこのやろぅ、今日から私が面倒見てやるから、ありがたく思えよ。私以外に誰がおまえなんかみるもんか!」
すると、それを聞いた男の目に涙が伝った。
「良江、いつ生き返ったんだ!」