列を崩すの、だ−れ?


 今日の朝、車で出勤中大変驚いたことがあった。
 5人の地元女子中学生が横に列を並んで、しゃべりながら歩いていた。このこと自体はよくあることなので良いのだが(良くない人もいるだろうが…)、そこへ少し速度を落とした私の車が前から通ろうとした。
 私は、その5人が崩れて車が通れるようにしてくれると思ったが、彼女たちは、私の車を見た後も車側に近いほうの子たちは自殺するかのように隣の子と再び話しながら歩を進めた。
 私の車が近づくにつれ、端から何人かは話をやめ少しよけかけたが、それでも一番端の子はその子らに近づきはしたが、絶対に自らはよけようとしなかった。
 女子中学生にとって一人でよけて完全に後ろに行ってしまうことは、精神的死を指しているのかもしれない。一緒に避けなければダメなのだ。一緒にトイレに行き、一緒に遊び、一緒に勉強する彼女らにとって、自分から一人になることは死を示しているようだ(ほんまかいな)。
 私は観念した。車を停止させ、5メートル以上ある彼女たちを待った。車の横を通るときにやっと列が崩れ、先頭で通った2人と後ろの3人(車が止まらなければ絶対に無理な構成である)は、不満そうな表情を明らかにしていた。
 私ならそんな命がけの飾りのグループならいらないが、車が停止することで、5人の飾りの輪が今日一日の延びたのなら、それはそれでいいかと思い直してアクセルを踏んだ。
 
 



 このページの著作権は、リハビリ相談ページに属します。無断転載、引用を禁じます。

ブレイクタイム      ホームページ