佐藤はるさん(75歳)は、右上下肢に麻痺がありますが、介護者が支えれば、立つことができます。また相手の言うことは理解できます。
佐藤さんは今、入浴を終え、脱衣所にいます。肌着をつけた状態で車いすに座っていますので、かぶり型パジャマの上下の着用を介助してください。その後、白線にそって車いすで部屋の前(停止線)まで連れて行ってください。
なお、途中に段差があります。
制限時間 5分
感想
実技試験は落とすための試験ではありませんので、好意的に見ることが試験官に要求されています。
基本をきちんと押さえていれば悪い点数は付けません。
また、残存機能の活用で数カ所考慮する点がある場合、全部できていなくても点数はもらえます。
自立や残存機能の活用にとらわれすぎて、時間が無くなり、要求されている肝心の介護内容が最後まで行えない人が結構見られました。
基本がわからない人はもちろん駄目ですが、丁寧に介護する方がかえって時間不足になるようですので、気を付けましょう。
とても緊張されて普段の力が発揮できない方も多く見られました。
今回は、車椅子から立たせるときに、患側の保護とボディーメカニックスの活用ができていない方が多いように感じました。
日頃の介護に自信を持って、リラックスして受験してください。