無くすものは持たない


 私は10年前までよく無くしものをしていた。
 財布、バッグ、もらいもの、書類など…。
 あることに夢中になると、さっきのことはうっかり忘れてしまう性格なので、公衆電話で財布をよく忘れた。
 飲み屋で、バックをよく忘れた。
 お土産も5割は、開けないままどこかによく置き忘れた。
 ひどいときは、病院から借りてきたカルテ(医師も使うやつ)のファイルもカバンごと置き忘れた。
 要するにバカだ。
 私は良い方法はないかと常々よく考えた。そして、解決策を見つけた。
 私はこのおかげで、10年間
ほとんど無くしものをしたことがない(例外は、数年前みんなから集めたお金を店に置き忘れたm(_ _)m)。
 解決策のひとつは、何も手に持たないということである。
 持たなければ無くすことはない。だから、私は通勤にカバンをもたない。どんなにかさばってもポケットに入れる。
 絶対に無くしてはいけないものは、ボタンのあるポケットに入れる。丸めても入れる。ポケットにボタンがないときは、無くすものと仮定して、落として良いものだけを選別して入れる。
 この方法も最近、携帯電話が加わって少し重くなってしまったが…。
 ふたつめは、渡された書類やお土産はその場で処理する。必要なものは、すぐに分かるところへ置く。覚えられるものは覚えて捨てる。いらないものはすぐに丸めるか放ったらかしにする。実用的なお土産は置くべきところへすぐに置く。絶対もって行かなければならないものは、その場で車まで入れに行く。雨が降っていても仕事中でも夜中でも絶対にやる。手に持つことになったら、大変だからだ。車なら置き忘れても構わない。
 だから、私が手に何かを持っているときは、要注意である。

 

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