林真理子は元出版会社にいたと聞いた。
 その就職先に決まるまでも、山のような回数で採用試験さえ受けさせてもらえなかった、と本人は言う。理由は容姿だそうだ。彼女が整形したのはそれが原因だったという。
 その後彼女が「最終便に間に合えば」「京都まで」などで直木賞を受賞し活躍しているのは、周知の通りである。
 また、彼女を語るときに忘れてはいけないのは、アグネス騒動である。アグネス・チャンが仕事場に子供を連れてきて、公私混同していると指摘したことについての論議である。マスコミは面白おかしくしようとして、林真理子が仕事と家庭をきっちりと分けなければならないかのような報道をしたが、度を越えてはいけないということだったのだと思う。
 めんどい仕事を任されそうになると、水戸黄門の印籠のように「家庭の事情」をすぐに持ち出す女性がいる。ぐぅの音も出なくなってしまう。新男女雇用均等法はあくまでも男女平等であって、女性の優遇法ではないことに注意したい。権利の裏付けとして義務があることを忘れてはいけない。
 結婚後幸せを得たのか、林真理子の文学があまりパッとしなくなったような気がするのは私だけだろうか?
       
ブレイクタイムへ       H11.8.22