電子メール       
                     
 電子メールに手を染めてから、年あけで10年になる。
 その間、様々なメールを出したし、またたくさんのメールをもらった。
 電子メールというのは、大変不思議なもので、書こうとおもえばいくらでも書ける。郵便での手紙を書けといわれたら、3日続かないと思うが。
 そんな遍歴の中で、いろいろな人と知り合い、多くは自然消滅していった。様々な分野の人がいて、実用的ないろんなアドバイスももらった。有名人や大学教授もメールの上では、ただの人だった。文字も間違えれば、こちらの書いたことを勘違いもしていた。学校の国語教科書などでの作品が、一字一句意味があると思ったことが、ばかばかしくなる。
 イドラという倫理言葉がある。肩書きで、信用したりしなかったりするあれである。そのイドラは、メールでの経験でほとんど消え失せ、生の人間をより正確に感じとる勉強になった。
 残念なことに、最近のメールブームで使用者が増え、こういった交流は期待できなくなったと感じている。
 PS:今残っているもっとも古いメールは、以下のようなもので、懐かしかった。

From: GG9A-MZT(水田 秋敏)
To: QG6Y-NKJM
Date: 17 Nov 1993 01:10:51 JST
未読がたくさんあってよくわからないけど、落ち込んでるようですね。
元気だしてください。
僕の作品も、くりさんとおなじように、どっかで聞いたことあるような作品よりはるかに低い点数を与えられがっくりきています。
パスカル文学賞=筒井独裁SF文学賞と思ってしまう僕は、駄目な人間です。
彼(筒井氏)と違ったカテゴリ−を書いてしまって(わざと敢えて)損したような気がしています。
ちょっと白けてしまったこの頃でしたが、埃をのけながらワープロをまたうっています。
お互い又頑張りましょう。

 
注意:メールの発言はあくまで1993年の私のものですから、内容は気にしないでください。

   
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