● 卒業の季節に
小泉純一郎です。
卒業の季節です。卒業生の皆さんおめでとうございます。
先日出席した防衛大学校の卒業式で、
「子曰く、学んで時にこれを習う また説(よろこ)ばしからずや
朋(とも)遠方より来(きた)る また楽しからずや
人知らずしていきどおらず また君子ならずや」
という論語の一節を引用して、門出を祝いました。
学問をして常にそれを復習し、身に付けていくことはなんと喜ばしいこと
ではないか、
友達が遠方から訪ねてきてくれたりするのはなんと楽しいことではないか、
人が自分を理解してくれない、あるいは実力を認めてくれない、そういう
場合にも不満に思わず、いきどおりを抱かず、自ら信じる生き方ができる人
はなんと立派な人物ではないか、
という意味です。
社会には、様々な仕事や役回りがあります。地味な目立たない仕事のほう
が多いかもしれません。くさらずに、自らの信念を貫いていったときに、他
人の痛みがわかる立派な人となっていけると思います。そんな若者に日本の
未来を託して、自信と誇りに満ちた日本をつくっていきたいと思います。
小泉内閣メールマガジン 第40号 =========================== 2002/03/28