かかと

 ずっと寝込んでいる老人や脳卒中後の一部の患者は、立ったときかかとが地面につけられない。
 立った状態からつまさき立ちの方向へ足首を動かすのを底屈というが、その底屈を促すのがふくらはぎの筋肉である。<下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)>それがかかとに伸びてアキレス腱になっている。
 骨が癒着していなければ、リハビリすればある程度は普通の方向に足首の関節は戻るが、どうしても戻らない場合がある。その場合は、アキレス腱延長術という方法を使う。アキレス腱の中央に縦にメスを入れ、その上下で横方向に交互にメスを入れる。Zの斜めをまっすぐにした図を思い浮かべてほしい。
 アキレス腱は二つになるので、上下にスライドさせて再び結ぶ。
 結合部の上下少しのところの幅は元の1/2になるのだが、そんなに激しい運動をするわけではないので大丈夫のようである。

        ブレイクタイム        ホームページ