もうすぐ介護福祉士国家試験2次試験の日がやってくる。正確には、3月5日である。 今年もうちの施設の寮母さんに頼まれて、2次試験対策をやっている。
毎年思うことは、実技であるのに、教科書通りやらなければならないと思っている人がほとんどだということである。相手が動く生き物である以上、教科書通りというわけにはいかない。
体格の大小、体の柔軟性、飲み込みの早さなどどれをとっても人によって十人十色。また、介護者のそれらが組合わさると一つのパターンということは決してあり得ない。
またモデルについては、試験場では受験者ひとりでの介護だし介護程度を見るのだから、想定が四肢麻痺とは考えにくく、片麻痺もしくは痴呆者とみるのが自然である。
受験者がいかに臨機応変に、動作のポイントはちゃんととらえているかを総括的に試験管は見ると考えるのが合理的である。細かいことはどうでもよいと思っても良い。
動作以外では、声かけが重要な鍵を握る。モデルの不安を最低限に押さえリラックスさせれば、より最小限の介助ですむだろうから。
全国の受験者のみなさん、健闘を祈ります。