触覚、圧覚、温度覚、痛覚は、それぞれ様々な受容器つまり受け口がある。すべてを皮膚そのもので感じているのではない。
だから、同一箇所で様々な感覚を分類できるのだ。
ちなみに、触覚、圧覚の受容器は、マイスネル小体、メルケル触細胞、自由神経終末。温度覚は、クラウゼ小体(冷覚)、ルフィニ小体(温覚)。痛覚は、自由神経終末である。
面白いことに、どの受容器でも過度の刺激が加えられると、「痛覚」として反応する。例えば、温度覚では、45度以上または17度以下では疼痛となる。炊きすぎたお風呂に入って体が痛いのは、正常の反応なのである。
味覚はここでは触れていないが、これも同じように辛すぎると辛いと言うより痛い味として感じるようになる。有る程度以上になると、激辛は、ほとんど食べ物としての意味をなさなくなるのだ。(44)