ヒトゲノム

 どんなに遅くても2002年までに人のゲノム(遺伝子配列)が読みとられようとしている。日欧米ですすめられてきたヒトゲノム解読計画は、民間の会社の先行特許申請により、計画をスピードアップせざるを得なくなったのだ。
 本来自然界にあるものを解読しただけのものなのに、薬品会社を中心にした民間研究機関に対して特許を与えるのは、世界の科学進歩にとって莫大な打撃であろう。そこで先日ビル・クリントンは、政府が解読情報をインターネットにて無料配信する旨を世界に伝えた。
 私は癌は遺伝子治療で治癒可能になるだろう、と予測している。ただこれはしばらく向こうの話である。というのも、そのときは、細胞分化の回数を制限されている通常の細胞と、制限がない癌細胞の枠が取り外される時だからである。さらにいうと、老化が予防できる時代だからである。

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