古典俳句とニュー俳句
古典俳句は旧仮名遣ひを使ふ.そして今までは死語になつてるやうな言ひまはしや単語を美徳のやうに押し込めて作者は悦に入る.それで聞き人も俳句はそんなものかと納得す.
しかしもう大胆に現代用語を使うべきだと思う。実際そのようにしている人もいるし、子供向けの俳句大会では末尾に「かな」「けり」などが入っているようなものは間違っても入選しなくなっている。
短歌ではあるが、俵万智の「サラダ記念日」や「チョコレート革命」は、そのような新鮮な感性が評価されたのだと思う。むろん古語を使うわけはない。
そして俳句には、歳時記という季語を納めている厄介なものがある。これも改正するか、ニュー俳句とでも言うべき分野の新しい歳時記が必要とされていると思う。
むろん古典俳句は美しいし、そのものを否定したりはしない。古典俳句を楽しむ人もいて当然だと思う。