悲劇の始まり |
SCSIボードの取り付けを終え、パソコンを起動させたときに、LANドライバがなくなっていることに気づき、シャットダウン後に電源を落とした。
その後、LANボードが抜けかかっているのを発見!そのPCIボードを一度抜いてきちんと差し込みなおす。
「あれっ」PCIボードがきちんと刺さらない!ネジを強く締めると差していたところが抜けかかってしまうのである。仕方なく、ネジがついている金属平板を少し曲げ、再度差し込みネジを締めて、ふたを閉めた。
そして、電源ボタンを押した。起動しない。一瞬電源ランプはつくが、何も起こらなくなってしまった。瀕死か死亡である。 |
原因追求 |
何か変わったことといえば、SCSIボードを差したことと、LANボードの平板を曲げたことぐらいである。
そもそも、今回SCSIボードをつけたのは初めてではなくて、前回のSCSIボードがM/Bと相性が悪く、シャットダウンできなかったので新調したのだ。でも原因がSCSIボードが原因なら、一度立ち上がったのは不自然である。
では、LANボードか?しかし、今まで問題なく使用していたので、それは考えにくい。
どちらにしても、相性が悪いからといって、起動しなくなるというのは聞いたことがない。
マザーボードの基盤を取り出し、隅から墨まで観察してみる。しかし、肉眼的には特に変わりはない。
いろいろ考えた結果、次のものを原因候補としてあげた。
@マザーボードを固定しているスペーサーに手を抜いたため、PCIボードを差し込む際に基盤がパソコンの箱の金属部に触れてしまってショートした。
Aまだ新しいはずの内臓電池がへたった。
B(正確には少しあとでわかったが、)2つUSBのうちひとつが壊れて、金属破片でショートした。 |
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蘇生の道のり |
@マザーボードの内臓電池の交換
ついでに、ジャンパーピンをショートさせ、CMOSのクリアを行う。
Aスペーサーの位置を整えて、現在のマザーボードがきちんと平面を保てるようにする。
B壊れているUSBの口を塞ぐ。
Cマザーボード、CPU、メモリ一枚、ビデオカードの最小構成で、起動してみる。この際、本来のスイッチは重いので、マザーボードのパネルピンをドライバーでショートさせて、直接電源を入れることにした。ファンが一瞬回るが、すぐとまる。
そして、やがて何度もすると回らなくなる。時間をおくとまたファンが一瞬回る。
そこで、ファンが回った瞬間に電源ピン「連続ショート作戦」に出た。車でいえば、押しがけのようなものである。
数え切れないくらい失敗し、あるときファンの回転が断続的に少しずつ続きはじめ、最後に連続回転となり、ビデオカードからディスプレイに信号が送られた。成功である。蘇生成功! |
買ったばかりのマザーボードが傷だらけになったのは言うまでもない。
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