僕が理工学系に目覚めたのは、アルバート・アインシュタインの影響が大きい。
 アインシュタインはもともと科学者ではなかった。
 たぶん電気関係の技師だっと記憶している。
 僕たちが自覚していない「光」の性質に目を向けたのが、彼の相対性理論の始まりだった。これについては以前NHK特集でもやっていたので、覚えている人もいるだろう。
 「光」は秒速30万キロメートルというスピードを持っているにも拘わらず、それと同じ速さで走る乗り物があるとすれば、光は止まって見えるのではなく、その位置からも秒速30万キロメートルというスピードで進んでいるというのだ。
 凡人にはどうしても理解できない。
 背反法というのを高校時代数学で習っただろうか。矛盾する結果が出れば前提は間違っているというあれだ。
 しかし、アインシュタインは、前述した理論を基本として相対性理論を組み立てていく。
 双子のパラドクス(光速以上の乗り物に乗る双子の一人は、乗っていないもう一人に比べて時間が遅く進む)や、光が引力に引っ張られる現象の発見(これは証明されている)は彼の功績だ。
 いくら勉強しても僕は未だに、背反法により、双子のパラドクスや時間のゆがみが間違っているとしか思えない凡人だ。
                         H11.8.17
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